瞑想するひと

ファスティング・ヨガ合宿で心身をリラックス

食べない、動かない、でも整う、不思議な2日間

週末、ちょっと疲れてる気がする。
でも温泉に行くほどでもないし、かといって寝て終わるのももったいない。そんな“ちょうど中間”なテンションのときにぴったりなのが、ファスティング×ヨガのリトリートです。

「ファスティングってお腹すくんでしょ?」「ヨガって身体がやわらかくないと無理では?」たしかにそう思うかもしれません。でもこの2つを組み合わせた合宿、実際に体験してみると予想外に“無理なく、気持ちいい”のです。

玄米粥や酵素ジュースなど、体に負担の少ない食事だけを摂りながら、1日2回のゆるやかなヨガ。スマホを置いて、外界との接点をゆるめた2日間は、まるで内側の自分を撫でるような時間でした。

ファスティングの“空腹感”は、むしろご褒美かも

ファスティングというと「何も食べない」というイメージがあるかもしれませんが、実際には“食べすぎない”ことが主な目的です。たとえば朝は白湯と酵素ドリンク、昼はスープやおかゆ、夜は味噌汁といった感じで、消化に優しい食事で胃腸を休める。そう聞くだけで、ちょっと身体が軽くなった気がしませんか?

そして、少しずつ空腹に慣れてくると、味覚や感覚が研ぎ澄まされていきます。普段なら見過ごしてしまう風の音、草の匂い、体のどこが冷えていたか、そんな微細な“気づき”が戻ってくるのです。

ファスティングの最中に味わうのは、我慢ではなく再調律。不要なノイズを削ぎ落とし、今の自分に戻るための静かな時間。思ったよりも過酷じゃないどころか、むしろ“自分を甘やかす休息”だったと気づきます。

ヨガでほぐれるのは身体だけじゃなかった

ヨガと聞くと、難しいポーズを想像するかもしれません。でも合宿で行われるのは、呼吸を深めることがメインのゆるヨガ。ポーズの正しさより、“そこにいる自分”を感じることが大事にされているスタイルです。

朝のヨガは、まだ眠っていた身体をやさしく目覚めさせる時間。夜のヨガは、一日の疲れや緊張を呼吸でふわっとほどく時間。そのどちらも、“整える”というより“ゆるめる”感覚に近いのかもしれません。

そして、面白いのが身体を動かしているのに、頭の中は静かになること。日々、常に何かを考えていたり、タスクに追われていたりすると、思考がとめどなく流れ続けてしまいます。でも、静かな場所で深く息を吸って吐くだけで、そのスピードがゆっくりになっていく。

ファスティングとヨガ、この2つが合わさることで、身体と心が同時に“静まり返る”ような感覚。予定を詰める旅では味わえない、空白の贅沢がそこにはありました。

デトックスは、内側から始まる旅だった

「整える」という言葉があるけれど、それは“本来の自分に戻る”ということかもしれません。食べすぎも、考えすぎも、がんばりすぎも、全部一度手放してみる。すると、今の自分にちょうどいいリズムや欲求が、自然と見えてくるようになります。

ファスティングとヨガの合宿は、そんな感覚を取り戻すためのスイッチ。気持ちよくお腹を空かせて、深く息を吸って、静かな夜を迎える。たった2日間でも、旅から戻ったときには身体の感度が変わっているのを感じます。

旅先でたくさん詰め込むのもいいけれど、何も足さない、何も奪わない旅もたまにはいい。
“がんばらない自分”を迎えに行くような、そんな週末の贅沢もおすすめです。