モヤモヤしたら、自分会議の時間です
やることは山積みなのに、なぜか気持ちが乗らない。SNSを見れば他人がまぶしく見えて、自分のリズムだけが空回り。そんな日は、他人の投稿をスクロールするよりも、自分の頭の中を“めくる”方がよっぽど有益だったりします。
というわけで、週末の朝に“自分会議”を開いてみるのはいかがでしょうか。場所はカフェでも、ベッドの中でも、リビングの片隅でもOK。必要なのはノートとペン、それからちょっとした素直さ。
会議といっても議事録や結論は不要です。「最近なんだか疲れてるかも」「本当はこうしたかった」「あの一言、ちょっと刺さった」そんな心の声を、ひとつずつ書き出してみるだけ。思考の棚卸し、感情のリネン交換、そんな感覚です。
正解探しはお休み。問いかけこそがご褒美
自分会議で大切なのは、正解を出すことじゃありません。「で、結局どうする?」なんて詰めなくていいんです。むしろ問いを立てるだけで、その日の自分がどんな状態かが見えてきたりします。
たとえば、「最近、ちゃんと笑えてる?」「“忙しい”って口グセになってない?」「今の自分、ちょっとがんばりすぎてない?」そんな問いに出会うだけでも、ちょっと救われた気がするから不思議です。
そして書き出しているうちに、思いがけない言葉がふと出てくることがあります。誰に言いたかったのか、何を我慢していたのか、ノートが小さなセラピストのような存在になる瞬間です。
文章がまとまっていなくても、漢字を間違えても、全然構いません。むしろそこに出てくる“ゆるさ”こそが、自分にとっての救いになることもあるのです。
書いたそばから、思考が静まっていく
書くことの魅力は、思考を“外に出せる”ことです。頭の中に渦巻いていたあれこれが、ノートの上に落ち着いた瞬間、少しだけ距離を取って眺められるようになります。
これを続けていると、自分の中の「パターン」にも気づくようになります。「また同じことでつまずいてるな」「これ、前も悩んでたかも」でも、そこに気づけるだけで、少しラクになったりしますよね。
自分会議を習慣にすると、思考や感情が暴走する前に“ブレーキ”をかけられるようになります。何かあったときに、ノートを開いて1ページ書くだけで、自分を取り戻せる。それって、大人のセルフケアとしてはけっこう頼れるツールなんです。
ノートとペンは、ちょっとした贅沢の入り口
高級スパや海外リトリートも素敵だけれど、静かなカフェでノートを開いて、「さて、今日はどんな自分が出てくるかな」と待つ時間も、立派な贅沢です。
たとえば、朝の光が差し込む窓辺の席で、まだ熱いコーヒーを片手にペンを走らせる。あるいは、お気に入りのBGMをかけながら、誰にも見られない場所で本音だけを書いてみる。そんな時間の積み重ねが、週末を“リセット”の時間に変えてくれます。
誰にも評価されない、だけど確かに自分の芯に触れる習慣。週末の「ちょっと贅沢」は、モノじゃなくて、自分の内側と向き合うことから始まってもいいのかもしれません。